ゴムタイムス70周年の画像
ゴム・プラスチック・粘/接着製品の寿命予測と劣化加速の設定手法のバナー

世界のゴム事情 第3版

2018年03月19日

ゴムタイムス社

  • 判型:A5判52頁
  • 価格:定価1800円(税160円・送料200円)
  • 発売日:2018年3月30日
  • 著者:加藤進一
  • 発売元:ゴムタイムス社

購入ボタン

 ゴムタイムス様からのお誘いで、同紙に隔月で世界のゴム事情について連載を始めました。

 加藤事務所は現在世界19か国のゴム原材料、タイヤ、ゴム会社との取引があり、この数年は年間20回以上海外出張をし、この目で各国のゴム産業の実情を見てきています。中近東、イラン、インド、ブラジルのタイヤ、ゴム会社にも行きます。日本のタイヤ、ゴム会社はすでに世界で500か所以上の拠点をもち、1000人以上の日本人が世界各国で活躍しています。各国での日系工場駐在員はもちろんですが、たとえば中国のローカルのタイヤ会社でコンサルタントをしている日本のタイヤ会社の技術者OBも総数で10名以上います。インドのローカルのゴム会社に住み込んで仕事をしている、日本人のゴム技術者OBもいます。世界で日系タイヤ、ゴム会社に働いている現地従業員の総数は、25万人を超します。中堅ゴム会社でも同じ課にいた同僚がある日、海外工場に赴任、次は自分か?ということが普通のことになりつつあります。

 ゴム業界も世界がどんどん狭くなってきており、さらに日本と各国間の輸出輸入だけでなく、たとえばタイのゴムコンパウンドを日系メキシコ工場、ブラジル工場で購入する、インドの再生ゴムをアジアの日系タイヤ工場で使う、こういった取引も増えてきています。

 そこで、この「世界のゴム事情」では各国のゴム原材料、ゴム加工機械、タイヤ、ゴム産業を取り上げ、日本との比較や、各国の特徴、ちょっとおもしろい話を皆さんに紹介していきたいと考えています。当社は社員以外にも顧問をお願いしている方が数名います。それらの方の海外でのご経験や、ちょっといい話、また私が海外出張して現地で少々驚いた話も入れていきます。 例えば、中国にある品質保証期間3か月という格安トラックタイヤ、インドのタイヤ再生ゴム工場での人海戦術でのチューブスクラップの選別方法、ブラジルの酸化亜鉛会社は世界No.1の規模、ロシアのEPDMは製造してムーニーを測ってから生産したグレードが決まる話、イタリア人的な発想で合成ゴムグレードを開発する話、台湾で若年層が苦しんでいて出産率が上がらない話、シンガポールの合成ゴム工場にはカメラが持ち込めない話、ヨーロッパの3大ゴム会社とは、世界で初めてゴムカレンダーを90年近く前に製造したイタリアの会社など、そのような興味深い話題を提供したいと思います。

 2015年は中国経済が減速し、ゴム材料が余りだしました。市況価格が下がり、天然ゴム、合成ゴム、カーボンの値下げが相次ぎました。16年前半も同じような状況でしたが、16年末から天然ゴムが高騰し、合成ゴムも17年初めから大幅な値上げとなりました。この値上げは2017年4月には沈静化しました。どうも需要は増えていないのに、世界のファンドの金が、天然ゴム市場に流れ込んだようです。その後、2017年後半からは中国の環境規制ショックです。中国の化学工場(カーボンブラック、ゴム薬品、合成ゴム工場)が地方政府により軒並み2割から3割の生産減を指示されて、中国からのゴム材料の不足が顕著になりました。2018年もこの流れは続くでしょう。カーボンブラック、ゴム薬品、クロロプレンゴム、シリコンーンゴム、フッ素ゴムの不足と市況による値上がりもひどいものです。ゴム原材料の市況もいまや中国をはじめ、世界のゴム産業の活況、世界の環境規制に左右されます。 世界のゴム産業で何が起こっているか、それぞれの国のゴム産業はどんな特徴があるのか?そのような視点からこの『世界のゴム事情』を記していきたいと思います。

 また加藤事務所のウェブサイトwww.rubberstation.comの「社長のブログ」でも毎週の海外出張での面白い話を載せていますので、そちらもどうぞ。

2018年3月 
加藤事務所 代表取締役社長
加藤進一

目次

2017年
1 . インドネシアのゴム業界
2 . タイ(上)日系企業の現状
3 . タイ(下)タイのゴム産業
4 . フィリピン(上)
5 . フィリピン(下)
6 . 韓国16
7 . 米国のゴムEXPO(前編)
8 . 米国のゴムEXPO(後編)

2016年
1. 中国次第のゴム原料動向
2. 自動車産業の集積が加速するメキシコ
3. 加速する日系企業のメキシコ進出
4. ブラジルのゴム業界(前編)
5. ブラジルのゴム業界(後編)
6. ヨーロッパのゴム業界(前編)
7. ヨーロッパのゴム業界(後編)

2015年
8. 中国の変調
9. 台湾のゴム機械メーカー
10. 拡張するインドのゴム産業
11. ポーランドのゴム企業
12. 米国のゴム業界の現状
13. イランのゴム産業について イランのゴム会社を訪れて
14. 海外ゴム業界の動向と国内の展望(2016 年に向けて)

購入ボタン

世界のゴム事情 第3版

キーワード: ·