TPE特集 大日精化工業 TPU事業の基盤を強化 カスタマイズ製品中心に拡販

2018年03月15日

ゴムタイムス社

大日精化工業 レザミンPシリーズ成形品

 彩りと機能性を持った素材を通して社会に貢献する大日精化工業(東京都中央区、高橋弘二社長)。ファインポリマー事業部は、TPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)成形材料「レザミンPシリーズ」を中心に、事業展開を図っている。

 「レザミンPシリーズ」は、広い硬度範囲とゴムに似た諸特性を持ちながら、プラスチックと同様の成形加工が可能な材料として、ホース、チューブ、ベルトなどの産業用資材や内装部材まで幅広く使用されている。

 汎用グレードには硬度に幅広いバリエーションがある他、様々な機能を付与したグレードのラインナップも豊富だ。

 同社の特徴は顧客ニーズを捉えて、カスタマイズして課題解決を提案することにある。TPUの物性を活かしつつ、新しい機能付与に注力している。衝撃吸収性やシリコンゴムライク、ノンハロゲン系難燃性、導電性など幅広いグレードを開発・提案する一方で、バイオマスや米国 FDAや欧州プラスチック施行規則(PIM)のポジティブリストに記載されている原材料で製品開発するなど、最近の環境配慮型製品の要望に応えるモノづくりも進めている。

 これらを支えているのは樹脂合成・共重合・分散加工のコア技術と、樹脂だけでなく、色材も一体供給できるメーカーとしての実績・評価がある。

大日精化工業 レザミンPシリーズ成形品

レザミンPシリーズ成形品

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