年頭所感 住友理工 松井徹代表取締役社長

2018年01月12日

ゴムタイムス社

 住友理工株式会社(本社:名古屋市中村区、代表取締役社長:松井徹)より、2018年の年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 2017年は、「米国第一主義」を掲げるトランプ大統領が就任。保護主義思想が欧州をはじめ世界中に波及して政情不安が高まった1年でした。一方、経済面では先進・新興国を問わず旺盛な個人消費や企業による設備投資の下支えを背景に、年間を通じて概ね好調に推移しました。

 2018年は世界経済成長率見通しについて前年を上回る予測があるものの、北米ではNAFTA再交渉など、依然として経済の先行き予測が難しい状況です。さらに、世界の安全保障を脅かす北朝鮮の核・ミサイル開発やシリア内戦など地政学的なリスクなども顕在することから、引き続き注視が必要です。

 住友理工グループとしては、住友事業精神で定める「信用確実」「不趨浮利」を根幹に据えた事業展開の推進はもちろんのこと、当社が事業運営の基本としている「S.E.C.―Q.(安全、環境、コンプライアンス‐品質)」については、確実な遂行に向け全社一丸となり取り組み、常にこれらを意識した行動を心掛けます。さらに、本年は次の3つの方針を念頭におき、企業活動を進めます。

①「変革」

 急激な事業環境に対応できるように新商品開発や新事業創出に向けた活動を進める。

②「多様性」

 真のグローバル企業への飛躍を図るため、ダイバーシティへの理解と意識改革を進める。

③「現場力向上」

 盤石なモノづくり体制の構築を進め、お客様に良品を届ける。

 当社は1929年に創業して以来、モノづくり企業としてこれまで発展を遂げてきました。今後も持続的な成長を遂げるためにも、第2代住友総理事伊庭貞剛が大切にした言葉「君子財を愛す、これをとるに道あり。」の精神に基づいた行動を取り、お客様からの期待に応え信頼を勝ち得ていくために、2018年もこれまで以上にグループの総力を結集させ、さらなる発展に向けて今後もたゆまぬ努力を継続していきます。

 皆さまにとってこの1年が素晴らしい年になることを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。

松井徹社長

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