17年下半期値上げ〈工業用品〉ベルト各社が相次ぎ値上げ

2018年01月18日

ゴムタイムス社

 2017年下半期も工業用品の値上げが実施された。主なゴム製品メーカーの値上げアナウンスは別表の通り。工業用品では、コンベヤベルトや伝動ベルトなどベルト製品や免震ゴムで値上げが実施された。

 ブリヂストンは、免震ゴムの国内向けメーカー出荷価格を7月1日から平均10%値上げした。

 免震ゴムの主要原材料である天然ゴムをはじめ、合成ゴムなど石油化学系原材料などの原材料価格の高騰に対し、同社は生産性の向上やコスト削減などの企業努力を行ってきたが、企業努力だけではこれを吸収することは困難な状況であると判断した。

 ブリヂストンは、コンベヤベルト、ラバースクリーンについても国内向けメーカー出荷価格を7月1日から平均10%値上げした。

 バンドー化学は10月1日受注分から摩擦伝動ベルトは10%、コンベヤベルトは10%以上値上げした。

 摩擦伝動ベルト、コンベヤベルトの主原材料である天然ゴムをはじめ、合成ゴムや石油化学系原材料が、旺盛な需要を背景に価格が高騰している。生産性向上やコスト削減など価格の維持に努めてきたが、企業努力だけで吸収することは困難な状況であることから、価格改定を決定した。

 また、三ツ星ベルトは摩擦伝動ベルト、ゴムコンベヤベルトを11月1日受注分から約10%値上げしたほか、ニッタもポリベルトの販売価格を12月1日受注分から約10%値上げした。

 ベルトの主要原材料である合成ゴムなど石油化学系原材料の高騰の中、2社ともさらなる合理化でコストアップを吸収すべく努力してきたが、企業努力だけでは困難であると判断し、価格改定を決定した。

2017年下半期の工業用品値上げ一覧   
社 名製 品実施日値上げ幅
ブリヂストン免震ゴム2017/07/01平均10%
コンベヤベルト、ラバースクリーン2017/07/01平均10%
バンドー化学摩擦伝動ベルト2017/10/0110%
コンベヤベルト2017/10/0110%以上
ニッタポリベルト2017/12/01約10%

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