17年下半期値上げ〈原材料〉原料高による値上げ相次ぐ

2018年01月29日

ゴムタイムス社

 ナフサや各種原材料価格の高騰を背景に、2017年下半期は、多くの原料メーカーが価格改定を行った。各メーカーの値上げアナウンスは別表の通り。

 東海カーボンはファインカーボン製品(特殊黒鉛製品)を7月1日納入分より現行価格比15%値上げすると発表した。

 また、東海カーボンは国内向け黒鉛電極を10月1日以降納入分から6万円/t値上げ。

 ダウ・ケミカル日本は、アクリル酸とアクリル酸エステル製品の各グレードを、10月16日受注分から15円/kg値上げ。

 クラレは、ポリビニルアルコール樹脂の「クラレポバール」「エルバノール」やポリビニルアルコール系樹脂「エクセバール」などを、12月1日出荷分から値上げ。

 値上げ幅は日本が最大30円/kg、アジアパシフィックが最大0・3米ドル/kg、北米・南米が最大0・3米ドル/kg、中東・アフリカが最大0・3米ドル/kg、ヨーロッパが最大0・3ユーロ/kg。

 東ソーは、ポリエチレン樹脂を、11月21日納入分から10円/kg以上値上げすると発表した。

 対象製品は、東ソーポリエチレン樹脂全製品。

 独ワッカーは、シリコーンポリマーとシリコーン流体、シリコーンの価格を11月1日から25%値上げすると発表した。

 デンカはABS・IP・透明樹脂・クリアレンを、11月15日出荷分から20円/kg以上値上げすると発表した。

 品名は「デンカABS」「デンカAS」「デンカ耐薬ABS(SRシリーズ)」「デンカABSコンパウンド(ガラス繊維強化・摺動・PCアロイなど)」「デンカ耐熱ABS(マレッカ)」「デンカIP」「デンカ透明ABS」「デンカ透明樹脂(TP、TH、TX各シリーズ)」「デンカポリマーアロイ(ビクトロイ)」「デンカクリアレン」。

 クラレは、EVOH製品(エチレン・ビニルアルコール共重合体、同社商標「エバール」)について12月1日出荷分より値上げすると発表した。

 値上げ幅はアジアパシフィックと北米・南米が0・20USドル/kg、ヨーロッパ・中東・アフリカが0・15ユーロ/kg。

 旭化成は、ポリアミド樹脂「レオナ」の全グレードを11月16日出荷分から値上げ。

 「レオナ」ポリアミド66樹脂を国内で30円/kg、海外では270USドル/t、「レオナ」難燃グレード/長鎖系ポリアミド樹脂(PA610、PA612)を国内で50円/kg、海外では450USドル/t値上げを行う。

 三菱ケミカルは、MMA(メチルメタクリレート)モノマーとMAA(メタクリル酸)、メタクリル酸エステルの国内価格を11月27日出荷分から値上げすると発表した。

 値上げ幅は、MMA、MAAが30円/kg、メタクリル酸エステルが30円/kg以上。

 日本ポリエチレンは、ポリエチレン全製品を12月15日納入分から20円/kg以上値上げすると発表した。

 東ソーは、ポリウレタン原料のジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を、12月4日出荷分から50円

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