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年頭所感 日本ゴム工業会 南雲忠信会長

2018年01月09日

ゴムタイムス社

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年の世界経済は、概ね堅調に推移しました。この結果、原油などの資源価格が反転し、原材料面においては、主原料の天然ゴムや合成ゴム価格が上昇するなどの影響はありましたが、一方で資源産業向け製品の需要は回復を示し、国内ゴム製品の製造も、大型タイヤや、高圧ホース、また自動車関連製品などが好調に推移し、ゴム産業全体で6年ぶり、またベルトやホースを含む工業用品は5年ぶりに、前年実績を上回る勢いとなっています。
 そうした中で秋以降、日本を代表する製造業において、品質検査での不正や品質データの改ざんなど、日本製品全体の信頼性に対する懸念を招きかねない事案が続きました。

 我々、製造業の一翼を担うものとして、それぞれが今一度「ものづくり」の原点に返り、足元を見直すことが重要であると強く感じています。

 当然ながら、日本のゴム産業は、グローバルに事業を展開しており、世界の情勢や景気の動向に大きく左右されます。

 最大の需要先である自動車産業についても、欧米や中国を中心にEV化や自動運転に向けての動きが加速しています。世の中全体を含めてその先行きの姿は明確には見えていませんが、大きな変革のただ中にあることは間違いありません。

 我々「ものづくり」に取り組むものとしては、こうした状況下で存在感を示し、生き残っていかなければなりません。

 そのためには、世の中の動きを見極める努力とともに、自らの強みに磨きをかけ、常に技術や製品を見直し、現状にとどまることなく新たな可能性や価値を創出していくことが肝要と考えます。

 当会といたしましては、業界共通のテーマとして、引き続き地球温暖化対策、廃棄物削減、化学物質対策などの環境課題、国際規格を含む製品や技術規格の標準化、持続可能性への対応などのほか、会員各位が抱える課題について、世の中の状況把握と情報の共有に努め、一丸となって対応して参りたいと考えますので、引き続き会員各位の積極的なご意見をお願い致します。

 年頭に当たり、会員各位の一層のご発展を祈念いたしますとともに、関係各方面の変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。

南雲忠信会長

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