【新年インタビュー】フォルボ・ジークリング・ジャパン 佐藤守社長

2018年01月09日

ゴムタイムス社

 20年中計の達成に向け、需要分野ごとに戦略的事業構築を図るフォルボ・ジークリング・ジャパン。佐藤守社長に17年を振り返りながら、営業戦略、事業戦略などを聞いた。

■17年度を振り返って。

 17年度の業績は計画通りに進み、増収増益だった。ベルト部門では、搬送・加工用樹脂ベルト「トランジロン」、高速駆動・軽搬送用平ベルト「エクストレマルタス」やプラスチックモジュラーベルト「プロリンク」を中心に17年も鋭意努力してきた。その結果、前年対比の伸び率は約4%となった。ベルト業界全体を見ても、搬送ベルトを中心に市況は良かったのではないかと思っている。

 また、例年出展しているFOOMA展では、17年はブースを大きくしたこともあり、お客様の集客も年々増えてきている。そのほか、4年前から地方を中心に実施している販促セミナー「Forbo Forum」を2度開催し、代理店を中心にご好評を得ている。

■分野別の動向は。

 弊社の成長を支える分野は多岐に渡っているが、基本戦略として、特に食品、物流、製造業の3分野では安定した売上増が見受けられた。

 食品分野では、ベルトとエッジシールの完全一体化を可能とした加工技術「スマート・シール」が活かされた「ProsanフルシールHACCPシリーズ」を中心に、機能性に優れた付加価値の高い製品をご提案することで、多くの新規案件を受注することができた。

 物流分野は、配送センターの建設ラッシュが落ち着いてきたように見受けられるが、それでも、他の分野に比べるとまだ成長軌道にある分野であることには間違いない。

 製造業分野については、自動車関連やタイヤ関連の2つの分野が中心になるが、多種多様な製品群の中からお客様の要望に応える最適な製品を提案することで、販売を伸ばしている。

■今後の課題について。

 需要と供給の関係において、需要が堅調である為、供給側の視点が大変重要であり、弊社静岡工場の生産性をより高めていくことが課題とな

 

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