【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情20 米国のゴムEXPO(前編) 加藤進一

2017年11月22日

ゴムタイムス社

米国で開催されたゴムEXPO(前編)

 17年10月9日から12日まで、米国オハイオ州クリーブランド市で第192回国際エラストマー会議&ゴムEXPOが開かれました。

 私は数年ぶりにこのゴムEXPOに参加しました。初めてこのゴムEXPOに参加したのが30年ぐらい前でしたから、ちょっと懐かしい展示会です。このEXPOは今まで100回以上も開催されている米国での代表的なゴム関係の展示会です。どちらからというと、タイヤ以外の工業用ゴム部品メーカー向けで、原材料メーカー、ゴム機械メーカー、ゴム関係のコンサルティング会社が出展します。一方、タイヤ関係では、「International Tire Exhibition & Conference」が毎年9月に開かれます。

 ゴムEXPOは米国化学会ゴム学会主催で、毎年開催されています。2年に1回はゴム関係者が多いクリーブランドのコンベンションセンターで行われ、今年は参加者が多い大会でした。約260社がブース出展し、毎日4000人以上が展示会に参加しました。16年秋に日本の小倉でIRC2016ゴム技術展示会が開催されましたが、参加者数で比較すると、このゴムEXPOはその約3倍です。ゴムEXPOのようす

 展示会は、合成ゴム、ゴムコンパウンド、カーボンブラック、プロセスオイル、ゴム薬品、加工機械メーカーの出展が多く、中国のゴム薬品メーカーも20社程度ありました。日本からは、

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