ランクセス決算 1~9月期 売上高5億ユーロ増

2017年11月20日

ゴムタイムス社

 独ランクセスは11月17日、2017年度第3四半期の業績を発表した。好調な第3四半期を踏まえ、通期の業績は前回発表同様、過去最高を達成する見通しだ。

 第3四半期の連結売上高は、前年同期比25・1%増(4億8300万ユーロ増)の24億ユーロ(前年同期:19億ユーロ)となった。特別項目を除いたEBITDAは、同35%増の3億4700万ユーロ(前年同期:2億5700万ユーロ)。特に、買収したケムチュラ事業と販売量の増加が好業績に貢献した。特別項目を除いたEBITDAマージンは14・4%となり、前年同期の13・4%から大幅に増加した。

 マティアス・ツァハトCEOは「ランクセスは成長軌道に回帰した。収益性の高い特殊化学品に注力するランクセスの明確な戦略が好業績に繋がった」と述べている。

 純利益は、一時費用の計上により5500万ユーロ(前年同期:6200万ユーロ)となった。これらの一時費用は、主に潤滑油前駆体の製造の統合と、それに関連するオランダ・アムステルダムのアンケル拠点における製造終了の費用となる。特別項目を除いた純利益は、同37・7%増の1億600万ユーロ(前年同期:7700万ユーロ)となった。

 好調な第3四半期を受けて、ランクセスは通期の業績予測範囲の下限を上方修正(前回発表から2500万ユーロ増)し、業績予測範囲を12億5000万ユーロから13億ユーロと予測している。これは過去最高の業績となる。これまでの最高業績は2012年度に達成した約12億ユーロ。

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