信越ポリマー決算 4~9月期 経常益25%増加

2017年10月26日

ゴムタイムス社

 信越ポリマーの2018年3月期第2四半期連結決算は、売上高が389億9100万円で前年同期比6・7%増、営業利益は34億7000万円で同4・3%増、経常利益は36億3700万円で同25・5%増、四半期純利益は25億5300万円で同16・8%増となった。

  電子デバイス事業では、主力の自動車関連入力デバイスを中心に順調な出荷が続き、全体として売上げは前年を上回り、利益も伸長した。入力デバイスは、自動車電装スイッチの種類や搭載車種が増えて、キースイッチ及びタッチスイッチの出荷が好調に推移した。一方、薄型ノートパソコン用タッチパッドは、需要低迷と新機種受注獲得に苦戦するなどで振るわなかった。

 ディスプレイ関連製品は、液晶接続用コネクターの販売が回復傾向にあったが、視野角制御フィルム(VCF)が伸び悩んだ。コンポーネント関連製品は、電子部品検査用コネクターがハイエンドスマートフォン用部品の生産調整の影響などを受けたが、回復の兆しが見えてきた。この結果、当事業の売上高は96億9800万円、前年同期比3・5%増、営業利益は8億5100万円、同6・7%増となった。

 精密成形品事業では、、半導体関連容器の出荷が好調に推移し、全体として売上げは前年を上回り、利益も伸長した。半導体関連容器は、半導体業界の高水準な需要を背景に主力の300mmウエハー用製品だけでなく小口径用製品の出荷も好調に推移し、売上げを大きく伸ばした。

 OA機器用部品は、主要ユーザー向け製品の出荷が回復に向かったが、売上げは前年並み。キャリアテープ関連製品は、自動車向け半導体の好調さに加えて、スマートフォン向け電子部品などの需要が回復基調に戻り、売上げを伸ばした。シリコーンゴム成形品は、主力のメディカル関連製品が堅調に推移しましたが、売上げは前年並み。この結果、当事業の売上高は167億7000万円、同8・4%増、営業利益は25億800万円、同6%増となった。

  住環境・生活資材事業では、外的環境が非常に厳しい中、価格改定や新製品拡販に努め、全体として売上げは前年を上回り、利益も伸長した。ラッピングフィルムなど包装資材関連製品は、食品スーパーマーケット向け、外食産業向けの出荷が伸びず、売上げは横ばい。塩ビパイプ関連製品は、競争が激しい中、受注量を確保して、売上げは前年を上回った。

 機能性コンパウンドは、自動車用製品とFAロボットケーブル用製品が好調に推移し、売上げを大きく伸ばした。外装材関連製品は、需要が伸び悩む中、新規取引先開拓やラインナップ拡充が奏功し、売上げは前年並みの水準となった
この結果、当事業の売上高は90億9400万円、同7・5%増、営業利益は8000万円、同358・8%増となった。

 
 通期の連結業績予想は、直近の公表から変更なく、売上高は760億円で前期比2・7%増、営業利益が65億円で同17・9%増、経常利益が68億円で同14・6%増、当期純利益が52億円で同22・9%増を見込んでいる。

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