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「IPF JAPAN 2017」開催へ

2017年10月20日

ゴムタイムス社


 「IPF JAPAN2017(国際プラスチックフェア)」が10月24~28日、国際プラスチックフェア協議会の主催により千葉市の幕張メッセで開催される。

 3年に1回開かれるこの展示会では、プラスチック・ゴムに関する「原材料・添加剤」「成形機」「成形機部品・付属品」「成形関連機器」「二次加工機・関連資材」「試験・計測・検査・制御装置」「金型関連装置・資材」「リサイクル・廃棄物処理装置」「工場設備機器・資材」「製品・半製品」「受託加工・製造」「メディア・情報」の各分野で展示が行われる。

 同展に出展するゴム関連企業のうち、岡安ゴム、イノアックコーポレーション、ケー・ブラッシュ商会の3社の展示内容を紹介する。

 ◆岡安ゴム
 「タフロング」中心に訴求

 岡安ゴムのブースの訴求ポイントと見どころは、自社で開発を行った長尺・幅広・両面被覆付きのEPDMゴムスポンジシート「タフロング」の技術と製品だ。

 建築・施工・車両・家電・音響など、幅広い用途で使われている。

 また、タフロングの技術に同社の「異型押出」の技術と「調色」の技術を応用して開発した「ふく楽マット」も展示する。ずれない・撥水・防汚・断熱・クッション性・疲労軽減の高機能マットで、抗菌加工も可能だ。

 第一弾としてキッチン用を発売したところ好評で、さらにユーザーから他の用途の製品を望む声が多く寄せられたため、第2弾の洗面台用、第3弾のトイレ用も開発し、製品化している。

 この高い機能性を持つゴムスポンジマットを、同社では企画から販売まで一貫して行っていることも紹介する。

 ブースではまた、色物・異型・スポンジゴムで高品質と高生産性を提供するゴムスポンジの押出技術、形状から材質の提案まで行う配合設計技術と口金設計技術についてもアピールする。

 このうち、押出成形に関しては、同じ形状を長尺・短尺を問わず製造可能で、長年の蓄積データを用いて、オンラインでカット加工や検査を実施している。

 一方、設計については、モノづくりに必要な材料配合や設備を自社で設計・開発しており、特に、ゴム素材に新たな機能を付加する独自のノウハウが基盤となっている。

 こうした製品や技術を代表例として、同社では顧客の開発ブレーンとして、要求品質やコストを満たすための形状・材質を含めた幅広い提案と、中ロット・小ロットでも対応可能な機動力で顧客に貢献できることをPRする。

 なお、同社はマレーシアに支社を設けており、取引先は北米・欧州・中国・東南アジアとグローバルに展開していることも併せて訴求する。

岡安ゴム タフロング

岡安ゴム ふく楽マット

 ◆イノアックコーポレーション
 多様な高機能材料を提案

 同社はウレタンを始め、ゴム、プラスチック、複合材をベースとした材料開発とその製品化により、自動車や二輪、情報・IT機器分野から生活関連商品まで様々なシーンに密着した製品で豊かな暮らしに貢献している。

 今年のIPFでは「泡から広がる快適な社会」をテーマに、コンパウンド技術から生み出される高機能材料を「機能」と「シーン」で提案する。

 また、ブースでは高断熱発泡シート「フレキシブルエアロゲル」や高導電発泡シート「Pure Cell HEC」「制振RL‐C」「低臭、低VOC、耐熱ウレタンフォーム」、軽量、高耐久エラストマーの「Fortrex」などの主要製品を展示する。

 フレキシブルエアロゲルは、高断熱素材のエアロゲルを発泡シート化した、薄物高断熱素材。シート状にすることで、薄く曲面追従性を向上している。また、高い断熱制を持ちながら、加工性・柔軟性などにも優れた特長を生かし、今後は自動車や建材などさまざまな分野への展開も見込まれている。

 一方、ピュアセルは超微細セル構造の無黄変フォーム。中でもHECシリーズは、微細セル構造の長尺フォームで、主にエレクトロニクス分野で必要とされる導電性を付加した形状の自由度が高い発泡シートとなっている。

 制振RL‐Cは同社が強みとする特殊発泡体を中間材とし、制振性を向上させた。それと同時に炭素繊維使用量を低減し、剛性を保ちながら軽量化を実現した。

 このほか、低臭・低VOC耐熱ウレタンフォームについては、よりVOC、耐熱性を高機能化したことで、ウレタンフォームの使用環境の拡大に応えたウレタンフォームとなっている。

 Fortrexは軽量、耐摩耗性、圧縮永久歪、耐候性、着色性などに特性をもつエラストマーである。

 ◆ケー・ブラッシュ商会
 小型射出成形を中心に紹介 簡単な操作性や省スペースをPR
 ケー・ブラッシュ商会のブースはプラスチック成形機・成形関連システム展(二次加工機械・資材ゾーン)。
 同社は、小型機から大型機までの高性能ゴム用射出成形機などを製造する仏REP(レップ)社製品を販売している。レップ社は世界で初めてゴム射出成形機を製造。全世界50カ国以上へ小型機から特注の大型機まで述べ1万台以上の装置が使われている。その結果、フランスを拠点に北米、ヨーロッパ、アジア、幅広い地域へネットワークを広げ迅速なアフターフォローを実現した。
 同ブースでは、研究・開発のスケールでの使用に最適な小型射出成形機「Microject(マイクジェット)」を中心に紹介する。
 同製品は、取り付け時間が約30分で簡単にセットアップができる6tの小型射出成形機となっている。
 特長は、設置面積が幅755㎜×長さ1220㎜で省スペース化を実現したことだ。水も圧縮空気も必要なく、電源をつなぐだけで使用可能。インタフェースであるタッチパネルは、グローバルで展開しているREP社だからこそ実現した、射出成形機の一連の工程がイラストで表記。その結果、操作性が簡単で、どの国の人が使っても操作間違いが発生しないように工夫されている。
 また、マイクロジェットは場所の幅をとらないため、既存のラインや卓上において使える簡単設計となっており、実験室でのデモをはじめ、サンプリング用、量産前の試作検討用の少数生産に最適だ。
 展示期間中は、実際にマイクロジェットの実演を行う。マイクロジェットについて「小型機から大型機の射出成形機を扱うREP社の認知度が、ようやく国内でも高まってきた。マイクロジェットのデモを行うことで、様々な用途展開ができることを紹介したい」(同社)としている。
 また同ブースでは、マイクロジェットの装置・技術を披露するに加え、REP社製品の高い生産性を実現することをPRしていく。
 今後のREP社の計画としては、生産性が高いレップ社の強みを活かし、日本向けの射出成形機を製造する計画があり、日本国内でも販売促進に繋げていきたいとしている。

小型射出成形機「マイクロジェット」

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