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【コラム連載シリーズ】創業者山田猪三郎の軌跡【7】

2017年10月26日

ゴムタイムス社

 前回は3号飛行船が東京上空を周回飛行したことをお話ししました。今回は4号飛行船にまつわるお話をしたいと思います。

 「4号飛行船」

 3号飛行船の成功に気をよくした猪三郎は、本格的な実用飛行船として、総体積2000立方メートルデトロイト75馬力発動機を2基装備した、4号飛行船の製造に着手しました。そして、それが軍に採用されることを切望していました。

 なぜなら、前回、猪三郎が陸軍の臨時軍用気球研究会の「会式イ号」の製作に参加したことを述べましたが、それを実際に製作したのは猪三郎の工場(大崎)であったからです。しかし陸軍は山田式4号飛行船を採用せず、ドイツのパルセパール軟式飛行船を購入することを決定してしまいました。

 「大鵬号」

 1912年(明治45年)、中国では清朝没落後に第一次革命戦が勃発していました。革命党の志士から、空中兵器として飛行船の購入要

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