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ナノ構造ポリマー研究協会 第12回TPE技術研究会公開講演会開催

2017年09月12日

ゴムタイムス社


 ナノ構造ポリマー研究協会(西敏夫代表理事)は9月8日、東京・目黒区の東京工業大学蔵前会館ロイヤルブルーホールで「第12回TPE技術研究会公開講演会」を開催した。

 今回の講演会では、機能材料形成メカニズムの研究で著名な福岡大学八尾滋工学博士の講演を始め、非対称SISの開発で16年度高分子学会賞(技術)を受賞した日本ゼオンの橋本貞治化成品研究室研究室長の講演や元住友化学鈴木誠二氏による講演が行われた。

 冒頭、西代表理事は「今回の講演を聞けばTPEの基礎から応用までわかる」と述べた上で、高分子材料を取り巻く環境についても触れ、「日本を始め、世界各国が電気自動車の普及に力を入れており、今後は電気自動車用のポリマーも必要になろう。ガソリンで走る自動車用のポリマーは耐熱性、耐油性が求められるが、電気自動車用のポリマーはその必要がないので、新たな用途展開ができるのではないか。そのような視点で聞くと面白い講演になると思う」などとあいさつした。

 最初の講演では日本ゼオンの橋本貞治研究室長が「非対称スチレン系ブロック構造を有する高強度・伸縮性材料の開発」と題する講演を行った。

 スチレン系ブロックポリマー(SIS)とは、スチレンとブタジエンやイソプレン等の共役ジエンを原料とする熱可塑性ブロック共重合ポリマー。このうち、日本ゼオンの化成品事業では、イソプレンを原料とするクインタックを製造販売している。

 クインタックは弾性フィルムや粘接着剤(テープ・ラベル)のベース材料、フレキソ印刷のベース材料などに使われる他、近年は紙おむつ用伸縮

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