17年上半期のゴムベルト国別輸出入 輸出1位は米国、中国が2位

2017年09月06日

ゴムタイムス社

 財務省貿易統計を基に、日本ベルト工業会がまとめた1~6月の国別輸出入実績によると、輸出総額は194億2200万円、前年同期比2%増。輸出先1位は米国で32億3800万円、前年同期比20%増、2位は中国で27億9400万円、同2%増。17年上半期は前年上半期で2位の米国が首位に、1位の中国が2位となり、順位が入れ替わった。

 以下、3位は香港(同22%増)、4位は豪州(同34%増)、5位は台湾(同4%減)となり、前年同期6位の豪州は4位に上昇した。

 品種別に見ると、コンベヤベルトの輸出額は45億2700万円で同1%減となった。仕向け先の1位は豪州で10億7200万円(同48%増)。大幅な増加となったものの、15年上期(20億2000万円)と比べると半分の水準で、鉄鉱石や石炭の資源需要は依然厳しい状況にある。なお、豪州全体の構成比は23・7%。2位にはペルー(同199%増)が入り、3位は米国(同90%増)、4位はインドネシア(同10%減)、5位はブラジル(同2959%増)。

 伝動ベルト合計の輸出額は148億9500万円で同3%増となった。1位は米国で28億2800万円(同14%増)、2位は中国で25億9500万円(同2%増)となった。

 伝動ベルトは自動車のエンジンを中心に、一般産業機械などの内部で動力や回転を伝達する役割を担う。米国では自動車生産が2016年をピークに下がり気味にあるものの、米国の伝動ベルトの上期は2桁増と好調を維持した。2位の中国は25億9000万円(同2%増)、3位は香港(同33%増)、4位は台湾(同1%増)、5位はアラブ首長国連邦(同30%増)となり、5位までの主要仕向け先ではいずれも前年実績を上回った。

 品種別では、Vベルトは57億1200万円で同15%増。1位は

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