CMB特集 小暮ゴム 小ロット多品種に対応 品質管理体制を可視化

2017年09月08日

ゴムタイムス社

 創業から80年以上にわたり培われた技術と経験をもとに、高い技術力でゴム混練りやマスターバッチ、精練加工を得意とする小暮ゴム(埼玉県羽生市、小暮勝彦社長)。

 同社の手掛ける精練製品は天然ゴムをはじめ、SBR、CR、NBR、EPDMなどを中心に自動車用から建築用など幅広い分野で展開。同社では顧客からの要求に応じた特性を付与した独自のコンパウンドの配合設計・製造も可能であるほか、現行のコンパウンドへの機能追加やコストダウンを行った代替材料の提案も行っている。

 17年1月期の業績を振り返ると、「お客様に恵まれ生産量も前年度より増えた」(小暮社長)とし、業績も堅調だった。

 最近では、小ロット多品種に対応するため、3リットル型加圧式ニーダーに加え、20リットル型加圧式ニーダーを新たに導入し製造ラインを増設。新ラインについて、小暮社長は「直近でも20リットルニーダーの問い合わせが増えてきている。テスト混練りから少量生産、新しい材料の研究などの使っていただきたい」と語り、今後も小ロット・小売りに迅速に対応していく考えだ。

小ロット小売りにも対応していく小暮ゴム

小ロット小売りにも対応していく小暮ゴム

 同社の強みは顧客第一主義に徹していること。そのために、機能性・価格・納期のすべてを満足させる高機能・高性能・安価な製品の提供に力を注ぐ。また、顧客が使用しやすいように物性、作業性、加工性、価格を追求した標準マスターバッチがあり、他社製品との差別化を図っている。例えば、耐候性に優れ主に外観部品等などに使用される

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