タイヤ4社の生産量 17年通期は全社プラスを予想

2017年09月04日

ゴムタイムス社

 タイヤ4社は17年中間決算時に、17年上期のタイヤ生産量と17年通期の生産量見込み(東洋ゴムは16年通期決算時点の計画値)を発表した。それによると、国内生産はブリヂストンを除き3社がマイナスとなるのに対し、海外生産はそろってプラスを計画。海外生産がけん引し、全体ではプラスの生産計画となっている。

 ブリヂストンの17年通期の国内生産計画は、48万tで前年比2・1%増となっている。17年通期の国内販売見通しは、乗用車用では新車用が若干の増、補修用が1割弱の増、トラック・バス用では新車用が若干の増、補修用が前年並みを見込んでいる。

 また、海外生産計画は144万tで同8・3%増と、国内伸び率を6ポイント上回る。海外販売では、乗用車用は北米が前年並みの見通しだが、欧州、中国、アジア大洋州はプラスと予想。トラック・バス用はそろって増加を見込んでいる。特にアジア大洋州は2割弱の増を予想している。その他、建機・鉱山用のORRについても「16年を底に需要は上向いている」(同社)。これにより、合計生産量は192万tで同6・7%増を見込んでいる。

 住友ゴムの17年通期の国内販売は、新車用は同6%増、市販用は同2%増を予想しているが、国内生産計画は26万1000tで同0・4%減と抑え気味だ。

 一方、海外販売は新車用は同8%増、市販用は同13%増を予想。うち、市販用については「北米、欧州をはじめ多くの国・地域で販売を伸ばしている」(同社)。これにより、海外生産は41万4000tで同10・7%増。トータルでは67万5000tで同6・1%増を見込んでいる。

 東洋ゴムの国内生産計画は12万9000tで同0・8%減、海外生産計画は10万6000tで同11・6%増を予想

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