【企業特集】カンセンエキスパンダー フィルム関連の需要が伸長 使い勝手ナンバーワン企業へ

2017年08月28日

ゴムタイムス社

 カンセンエキスパンダー工業(大阪府枚方市、日高勉社長)は、紙やフィルムなどシート状の素地のしわや縮みを取り除くエキスパンダーロール(弓形湾曲ロール)の製造販売を行っている。需要動向や今後の事業方針について、日高剛専務取締役に聞いた。

―事業内容について。

 1932年「関西染色機商会」として創業してから、染色機械などの製造販売を手がけてきた。1952年には国内初のゴムエキスパンダーロールの開発に成功、現社名に改称し、国内唯一の専業メーカーとして事業展開している。

 主力の弓形湾曲ロールが売上の9割を占め、その4割が製紙関連。製紙業界では8割のシェアを持つ。ここ数年はフィルム関連が伸長しており、売上の3割を占める。

日高剛専務取締役

日高剛専務取締役

 国内には本社の枚方市に2工場、海外はインドネシアに工場がある。インドネシア工場は10年ほど前、海外に拠点を移した国内繊維メーカー向けに立ち上げた。現在は湾曲ロール以外のゴムロールの製造販売も行い、現地企業にも納入している。

―足元の状況は。

 製紙関連が若干厳しく、その分を高機能フィルム関連が補う形となっている。特

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