東ソーの4~6月期 利益面全てで過去最高に

2017年08月02日

ゴムタイムス社

 東ソーは8月1日、決算説明会を開催し、河本浩爾常務執行役員が2018年3月期第1四半期連結決算の説明を行った。

 売上高は1904億4700万円で前年同期比14・7%増、営業利益は214億400万円で同21・8%増、経常利益は236億4600万円で同74・1%増、四半期純利益は164億8700万円で同92・9%増となった。

 売上高はナフサ等の原燃料価格の上昇に伴う石油化学製品の価格上昇や海外製品市況の上昇により増収となった。為替の影響については、昨年は急速に円高が進行し、56億円の為替差損を計上したが、今年は4億円の為替差益となり、差し引き60億円の改善となった。これにより、営業利益、経常利益、純利益の利益面全てで過去最高を更新した。
 
 セグメント別では、石油化学事業の売上高は461億5200万円で同33・5%増、営業利益は42億9500万円で同54・9%増。

 増収要因は数量差でプラス約43億円、価格差はプラス約72億円。数量差は四日市事業所の定修スキップ年によることにより販売増加が主な要因。価格差はオレフィン製品のナフサ上昇に伴う値上がりによる。
 クロロプレンゴムに関しては、好調な海外需要に牽引され出荷が増加し、輸出価格も上昇した。

 クロル・アルカリ事業の売上高は754億4700万円で同20・2%増、営業利益は82億6000万円で同62・1%増。売上高の増収要因は数量差で約11億円の増収、価格差で約115億円の増収となった。数量差はウレタン原料の販売は減少したが、VCMの販売がそれを上回って増加したため。価格差はウレタン原料とPVCの海外市況の上昇によるもの。

 機能商品事業の売上高は449億9100万円で同3・0%増、営業利益は91億9300万円で同1・3%減。エンジニアリング事業の

 

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