【トップインタビュー】司ゴム電材 小泉徹洋社長

2017年08月07日

ゴムタイムス社

 工業用ゴム製品の販売会社として1959年に創業した司ゴム電材(埼玉県蕨市)。2008年4月、父親の跡を継ぎ、2代目社長に就任した小泉徹洋社長は1994年の入社以来、営業力・製造力の徹底強化に取り組む一方、近年はユニット・アッセンブリー事業拡大やM&Aにも積極的だ。ゴム・樹脂にとどまることなく、新しいフィールドの開拓に邁進する小泉社長に話を聞いた。

■業績並びに取扱製品について。

 前期(17年3月期)の売上高は司ゴム単体で70億円、グループ全体で92億円と前期並みだったものの、営業利益は連結で前期比30%増となった。利益が大きく伸びたのは、無駄の削減や工程改善など内部改善を徹底的に進めた結果だと考えている。

 取扱製品の売上構成比は、ゴム・樹脂関連製品の製造販売が2割、金属部品が3割、残りはエレベータ、鉄道、精密機器関連などのユニット・アッセンブリー品になる。ゴム・樹脂製品では、工業用部品の成型品を中心に、藤倉ゴム工業様の自動車部品や日本バルカー工業様のシール部品などの代理店を行っている。技術要素が高い製品をこれらメーカーと共同開発していることから、競合相手は少ない。

 売上高に関しては、商社とメーカー機能を強化した5年前が35億円。ここから売り上げが急激に伸びたのは、商社とメーカー機能に加えて、調達機能と開発機能を強化し、総合アッセンブリーメーカーへ成長を遂げたこと、2社のM&Aによる相乗効果が大きい。

■足元の業況は。

 非常に好調だ。直近の17年4~6月は、売上高は単体で前年比20%増、営業利益は同50%増と増収増益だ。自動車・インフラ・建設・半導体・医療機器・鉄道など客先すべてが忙しい。今期は新規開発をストップし、社員には既存顧客への増産対応をしっかりとるように指示している。

 一方、携帯や家電、OA関連など国内市場では産業に陰りが見える業種は、15年前から徐々に減らしてきた。国内メーカーの海外生産シフトなどが見込まれていたからだ。将来を見据え、インフラや建設、鉄道分野など国内で残るであろう産業に注力してきたことが実を結んだのではないか。

■御社の強みは。

 私の経営方針の大目標は、全社一丸で会社の付加価値を最大化にすること。社員はそのために何をすればいいかを自ら考える文化が根づいている。営業なら付加価値が高いモノを数多く売る、工場はモノを効率良く安く作る、調達は最良の価格でモノを調達する、開発はアイデアにより差別化されたモノを開発する、至ってシンプルである。

 また、当社の最大の強みは、モノを「売る力」(販売力)、ローテクとアイデアがキーワードの「開発力」、そしてコツコツ努力の「改善力」の3つの力であるので、今後もこの3つの力を強力に伸ばしていく。

 市場の変化に柔軟に対応できることも強みだ。世の中の変化に合わせて、3年、5年、10年先の事業戦略を決めるのが私の最大の仕事であり、このことが仕事の6割を占める。ただ、戦略は一度決めたら終わりじゃない。市場の動向、トレンドを感度よく察知し、柔軟に戦略を変化させている。

小泉徹洋社長

小泉徹洋社長

■製品開発について。

 製品開発では、強みである開発力とソリューシ

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