取材メモ 「Mチップ」の正体は

2017年07月10日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは、スタッドレスタイヤとしては5年ぶりとなる2種類の新製品を、8月1日から発売する。

 1つは乗用車用「X―ICE3+(アイス3プラス)」、もう1つは商用車用「AGILIS(アジリス)X―ICE」である。

 乗用車用は現行品の「X―ICE3」に比べアイスブレーキ性能を向上させるとともに、その性能を長期にわたって持続することを可能にした。それを実現したのが「Mチップ」という物質である。

 Mチップは「表面再生ゴム」の中にびっしり詰まっているので、ブロック剛性は低下しない。これがタイヤ表面に出てくると、溶けだして無数の穴となり、氷の表面にある水分を除去し、タイヤを氷に密着させる。

 表面再生ゴムがすり減っても、穴が再生され続けるため、交換するまでの間、アイスブレーキ性能が持続するのだという。
 それでは、このMチップとは何か。記者発表会で質問を受けた同社は、さすがに「企業秘密」ということで、その実態を明かさなかった。

 ただ「化粧品やサプリメントにも使われている物資であり、環境にも健康にも影響を与えない」(同社)ことから、タイヤの性能同様、安心して使ってもらえるとのことだった。

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