ベルト3社の17年3月期 円高響き3社3様の業績に

2017年06月12日

ゴムタイムス社

 ベルト3社の17年3月期連結決算が出揃った。バンドー化学が減収営業減益、三ツ星ベルトは減収増益、ニッタは増収営業減益と、3社3様の業績となった。

 特に、中国や東南アジアなどで自動車用・一般産業用ともに販売が増加し、現地通貨ベースでは売上高が増加したものの、円高で減収になるケースが目立った。

〈バンドー化学〉
 バンドー化学の売上高は円高の影響もあり883億8700万円で前期比5・2%減、営業利益は58億9600万円で同1・1%減、経常利益は65億7100万円で同3・3%増、当期純利益は49億5100万円で同12・9%増となった。

 自動車部品事業については、補機駆動用伝動ベルトは補修市場への販売が前年並みを維持。しかし、ベルト非装着車種の増加などで自動車メーカーへの販売が減少し、国内全体では販売が減少した。

 海外では、アセアン地域でスクーター用変速ベルトの販売が増加。タイは自動車の補機駆動用伝動ベルトの販売が増加した。海外全体では現地通貨ベースで販売が増加したが、円高の影響により減収となった。

 これらの結果、自動車部品事業の売上高は403億2000万円で同5・9%減、セグメント利益は29億3700万円で同11・6%減となった。

 産業資材事業では、一般産業用伝動ベルトは中国とアセアン地域で農業機械用・産業機械用伝動ベルトの販売が増加したが、国内と米国で産業機械用伝動ベルトの販売が減少し、全体では販売が減少した。

 運搬ベルトについては、国内・中国・アセアン地域で樹脂コンベヤの販売が伸長したが、収益重視の受注活動によりコンベヤの販売が減少した。

 これにより、産業資材事業の売上高は314億4600万円で同5・0%減となったが、セグメント利益は徹底した原価低減活動と収益性を重視した受注を行ったことなどで19億9100万円で同3・5%増となった。

〈三ツ星ベルト〉
 三ツ星ベルトの売上高は663億9600万円で前期比1・0%減、営業利益は82億7800万円で同8・5%増、経常利益は84億8700万円で同9・0%増、当期純利益は66億6300万円で同17・1%増となった。

 国内ベルト事業では、自動車用はベルト非装着車種の影響があったものの、新機種への採用などから前期並みで推移。補修用は全体で増加した。

 OA機器用は売上高が減少したが、一般産業用は射出成形機向け大型タイミングベルトの拡販などにより売上高が増加。搬送ベルトは食品業界に加え、物流用途向けも好調だったことから売上高が増加した。

 以上の結果、国内ベルト事業の売上高は269億800万円で同1・4%増、営業利益は65億8400万円で同3・4%減となった。

 海外ベルト事業については、米国では一般産業用の売上高が増加し、自動車用も補修用の減少を組み込みライン用でカバーし、売上高が増加。欧州では自動車用で組み込みライン用の売上高が増加し、全体では微増となった。

 アジアでは自動車用が中国や東南アジアを中心に売上高が好調に推移。一般産業用は中国やタイで農業機械向けの売上高が増加し、OA機器用ベルトも堅調に推移した。

 この結果、海外ベルト事業の売上高は現地通貨ベースでは前期を上回る結果となったが、為替が円高に推移していることにより、邦貨ベースでは減少。売上高は294億9900万円で同4・5%減、営業利益は33億7700万円で同19・8%増となった。

〈ニッタ〉
 ニッタの売上高は643億5900万円で前期比1・5%増、営業利益は42億8800万円で同6・7%減、経常利益は96億6000万円で同8・3%減、当期純利益は78億8600万円で同7・1%減の増収減益となった。

 売上高については、国内が4・5%増、海外が為替の影響を除けば16%増となった。国内は半導体製造装置向け・物流業界などの需要が堅調に推移し、海外は主にムアー関連の自動車やベルト事業の物流関係の需要が伸長した。

 営業利益では、中計V2020最終年度の目標達成に向け先行投資を行った結果、経費が増加したものの、為替の影響を除けば前年並みを確保した。

 ベルト・ゴム製品事業は主力のベルト製品は、国内では物流向けや紙工・段ボール業界向けの需要が堅調に推移した。海外では、欧米の物流業界向け需要が比較的堅調だった。

 またゴム製品は、公共事業関係は依然として低調だったが、工作機業界向けのシール製品に持ち直しの動きが見え始めた。

 この結果、売上高は為替の影響もあり、244億2300万円で同0・7%減、営業利益は20億9600万円で同3・1%減となった。

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