2017年1~4月値上げ〈原材料〉合成ゴム、TPEなど複数回改定も

2017年05月01日

ゴムタイムス社

 17年1~4月には、原料メーカー各社が価格改訂を実施した。昨年秋以降、ナフサやブタジエンなど原料価格が軒並み高騰し、需給もタイトになっている。このような状況を受け、原料メーカー各社は合成ゴム、TPE、カーボンブラックなど原材料の値上げに踏み切ったもの。品目によっては、複数回の価格改定を実施したものもあった。各メーカーによる値上げアナウンスは次の通り。

◆クレイトンポリマージャパン
 クレイトンポリマージャパンは1月1日納入分より、「クレイトンG・SEBS」「クレイトンG・SEPS」を30円/kg値上げした。同社はさらに、2月1日納入分より50円/kg、3月1日納入分より50円/kg、同製品の価格をそれぞれ改定した。同社では主原料コストの継続的な上昇により、速やかな価格転嫁が不可欠と判断したとしている。

 また同社は、クレイトンD・SBS、油展SBS、クレイトンD・SISの価格を、2月1日納入分から改定した。値上げ幅はクレイトンD・SBSと油展SBSが65円/kg以上、クレイトンD・SISが30円/kg以上。さらに、クレイトンD・SBSと油展SBSに関しては、3月1日納入分より65円以上/kg以上の価格改定を実施した。

◆クラレ
 クラレは2月1日出荷分より、水添スチレン系エラストマー「セプトン」、「ハイブラー」、TPS/PU系複合材料「TUポリマー」の価格をグローバルで改定した。改定幅はkgあたり+0・25USドル。同社はさらに、3月1日出荷分より+0・45USドル/kg、4月1日出荷分より+0・50USドル/kg、同製品の価格をそれぞれ改定した。

 また、同社は液状ゴムやイソブチレン系水溶性樹脂などの価格を、3月1日出荷分から値上げした。値上げ幅は液状イソプレンゴムが国内向け25円/kg、海外向け0・23USドル/kg、液状ブタジエンゴム他が国内向け75円/kg、海外向け0・68USドル/kg、トランス―ポリ

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