【合成ゴム特集】宇部興産 BR需給がタイト化へ

2017年04月10日

ゴムタイムス社

 中国市場の需要が回復

 宇部興産はマレーシアのBR(ブタジエンゴム)合弁会社「ロッテ・ウベ・シンセティックラバー(LUSR)」(年産5万t)の本年末のフル稼働を目指し、17年中に意思決定、中計の18年度中に2万2000t増の設備設置を行なう計画でいる。

 同社のBR国内販売はタイヤ向けの共同開発製品や資源開発需要が回復傾向にあり、ほぼ計画通りに推移。輸出はブタジエン価格の高騰で採算が悪化したものの堅調な伸びを維持しており、千葉工場は(年産12万6000t)フル稼働が続いている。

 中国市場では、BRの市場規模102~3万tの中、設備能力が170万t前後と供給過剰が続いているが、競合メーカーの生産停止や特殊品の販売拡大で中国・南通工場(同7万2000t)の稼働率は7割までに回復している。小型乗用車の減税効果によるタイヤ増産、トラック過積載の規制強化によるTB用タイヤの増産、高速道路網の整備でのアスファルト改質剤としてのSBS系の需要増大が挙げられている。

 タイの「タイ・シンセティック・ラバー(TSL)」(同7

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