【ゴムシート特集】オーサカゴム 汎用シートを環境対応へ切替

2017年04月03日

ゴムタイムス社

 オーサカゴム(大阪市天王寺区、八尾巍社長)の16年度(17年3月期)は、売上はトータルで前年並みとしたものの、利益は業務改善効果もあり、プラスの見通しである。

 主力のゴムシートの下期(10~3月)は、「量的に満足できるものではないが、16年末から17年1~2月は前年に比べて動きが良くなっている」(八尾社長)とのこと。

 他の品目では、玄関マットなどのダスコンマットは昨年から需要が戻っている。消防吸管も昨年は国家予算が控えられた影響で低調であったが、16年度は例年並みに回復している。

 環境対応シートへのニーズが自動車業界を中心に広がりを見せる中、同社は他社に先駆け、ゴムシートで環境対応品の開発・販売を進め、12年前からEUのローズ規制などに対応したゴムシート「KANKYOゴム」を上市し、輸出用機器の部材を中心に使用されている。

 また、汎用品についても16年秋より一部顧客に環境対応品の出荷を開始。そして、17年3月からは一般向けに販売を始めるなど、今後は逐次全面的に切り替えていく。

 製品開発では、材料の環境に配慮にした開発を進めるとともに、社会の環境対応をテーマにした製品開発にも取り組んでいる。

 例えば、開発中の特殊表面形状ゴムマットは、床材としての新たな用途を探すため、16年11月のヤマカミ共進会で出品し、形状や硬さなどのデザインを変えた検討を重ねている。

 これら特色のある製品を販売する、子会社のオーサカゴム販売は、東京と大阪の営業所に一般建築業の有資格者を配置し、公共工事の入札・施工から請け負える体制にした。

 その一例が、新横浜スケートセンターのリンク周りの改修工事で請け

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