【CMB特集】生産量が3年連続の減少傾向に

2017年03月13日

ゴムタイムス社


 CMBの全国団体である日本ゴム精練工業会(JPMA)が発表している会員企業アンケートの調査結果によれば、2015年のゴム練生産量は、黒もの8万9680t、色もの1万6890t、その他7800t、合計11万4370tとなり、14年が11万5000t,13年11万8000tと3年連続の減少となっている。

 ちなみに、JPMAが統計を始めた当初は22万tあったゴム混練り量は年々縮小傾向になり、現在は半減するまでに至っているのが現状だ。

 会員企業は、ポリマー系列で大規模な生産能力を有する大手と、小口練りを得意とする中堅メーカーに分類され、主力顧客先である自動車部品メーカーの海外生産移管による材料の現地調達の増加、加工部品メーカーの内製化など需要構造が大きく変化した。その結果、大手、中堅メーカーともに国内の受注量の減少を招いていると言える。

 このような厳しい環境下、CMB業界では、ポリマー系列の大手メーカーは、ゴム加工メーカーの海外生産拡大を背景に、中国やタイ、インドネシアなどで高品質CMBを生産。主に日系メーカーを中心に製品を供給することで活路を見出そうとしている。

 一方、小口練りを得意とする中堅メーカーでは、汎用のゴム練り以外の付加価値を高めた特殊ゴム練をはじめ、樹脂や繊維などの異素材を混ぜた特殊ケミカルマスターバッチなど、高品質な製品群に展開することで国内の需要を喚起していく方針で、経営展開を進めている。

 最近では、減少していく国内需要とは別に、新たな需要を生み出すべく、大手CMBメーカーのエラストミックスが16年10月にCMBの新会社設立を発表した。また、中小CMBメーカも海外進出の動きが目立ち始めた。

 例えば、テクノプレニードヒダが16年11月にはタイに新工場を建設し、三福工業も17年2月にタイにフッ素ゴムコンパウンドの製造販売会社の建設を決めた。

 今後の業界全体の方向性としては、材料の現地調達化などで国内市場が縮小しつつある中で、いかにユーザーのニーズに見合う高付加価値商品の拡充ができるか、あるいは技術開発を進めることによって、どれだけ新しい商材の開発・提供ができるかが問われることになるだろう。

 さらに、設備の老朽化をはじめ、従業員の高齢化、若手の人材雇用、若い従業員への技術伝承など、様々な課題が山積している。これら課題の解決に取り組むことが、急務となってきている。

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