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主要ゴム製品の2016年年間統計

2017年03月13日

ゴムタイムス社

ゴム製品

 経済産業省がまとめた2016年のゴム製品出荷金額は2兆1737億2000万円で、前年比3・9%減となった。

 12月がプラスとなった以外は、全て前年同月を下回った。

 自動車タイヤ生産量は前年比3・6%減、出荷金額は同7・5%減。自動車の生産が年末にかけて回復基調で推移したものの、前半の不振により年間では全車種合計で同0・8%減となったこと、タイヤの生産拠点が海外に移っていること、降雪が少なかったことなどで前年実績を下回ったものと見られる。

 コンベヤベルト生産量は同10・0%減、出荷金額は同10・9%減となった。主要需要先である鉄鋼やセメントが振るわず内需は不振、輸出も資源国向け需要が低位で推移したため2桁減となった。

 伝動ベルト生産量は同1・0%減。出荷金額は481億4800万円で同2・1%減だった。伝動ベルトの需要の半分を自動車向けが占めており、自動車の生産が全車種合計で同0・8%減となったこともあって、同程度のマイナスとなった。

 高圧用ホース生産量は生産量は同3・3%増、出荷金額は同4・6%増。主要需要先の建設機械の出荷が夏以降、回復したことから前年実績を上回った。

 自動車用ホース生産量は同0・8%減、出荷金額は同0・1%減となった。自動車生産実績を反映した数字となった。

 ゴムロール生産量は同2・3%増、出荷金額は同1・1%増。印刷用は低調だったが、製鉄用・製紙用は微減、その他用途が伸びたことでプラスとなった。

 防振ゴム生産量は同4・9%減、出荷金額は同1・5%減だった。

16年ゴム製品出荷額

16年ゴム製品出荷額

自動車タイヤ

 経済産業省がまとめた2016年の自動車タイヤ生産量は1億4688万9000本で前年比3・6%減。出荷金額は1兆1406億3100万円で同7・5%減だった。

 生産は、16年の自動車生産が全車種合計で同0・8%減となったことに加え、タイヤの生産拠点が海外に移っていること、降雪が少なかったことなどで前年実績を下回ったと見られる。

 四半期ごとの動向では、1~3月の自動車タイヤの生産量は、自動車生産が同期に前年同期比3・7%減となった影響が大きく、同7・2%減と落ち込んだ。

 1~6月の生産量は同6・6%減。同期の1~6月の自動車生産が同3・4%減と、上半期としては2期連続で前年実績を下回った。建設機械も依然として前年割れが続くなど、需要環境が回復していないことで、自動車タイヤ生産も上向むくことはなかった。

 1~9月の生産量は同4・8%減。自動車生産が8~9月は2ヵ月連続でプラスとなったことで、8月の生産はマイナスだったものの、国内出荷はプラスとなり、9月は生産・出荷ともにプラスに転じた。自動車タイヤの生産がプラスとなったのは22ヵ月ぶり。ただ、1~8月の生産がマイナスだったことで、1~9月では前年同期を下回った。

 その後、自動車生産が回復に向かったことから、年間を通しては同3・6%減までマイナス幅を縮小した。

16年自動車タイヤ生産量

16年自動車タイヤ生産量

16年自動車タイヤ出荷額

16年自動車タイヤ出荷額

コンベヤベルト

 経済産業省がまとめた2016年のコンベヤベルト生産量は、内需・輸出とも低調に推移したことから、新ゴム量は1万4771tで前年比10・0%減。出荷金額は190億1200万円で同10・9%減となった。

 生産量は、1月から10月まで前年割れで推移した。11月は15年8月以来、15ヵ月ぶりにプラスとなったが、12月は再び減少に転じ、年間でもマイナスとなった。

 内需は、主要需要先の鉄鋼やセメントの生産量が前年割れとなったことが響いた。輸出についても、豪州を中心とした石炭産出国向け需要は低位で推移しており、減少傾向が続いている。

 出荷額は、4月と10月を除きマイナスとなった。特に、1月、3月、7月は前年同月比で3割減と大きく落ち込むなど、減少幅は前年の同6・3%減から3・6ポイント拡大している。

16年コンベヤベルト生産量

16年コンベヤベルト生産量

16年コンベヤベルト出荷額

16年コンベヤベルト出荷額

伝動ベルト

 経済産業省がまとめた2016年の伝動ベルト生産量は、新ゴム量で7251t、前年比1・0%減。出荷金額は481億4800万円で同2・1%減だった。

 生産は、8月以降4ヵ月連続で前年同月を上回るなど、年後半は復調したものの、年前半の落ち込みをカバーできず前年を下回った。

 内需は、特に需要の半分を占める自動車向けが、海外への生産シフトやHV車の増産などで減少傾向にあるため、伝動ベルトの需要環境は悪化している。輸出についても海外への生産シフトが進んでおり、歯付きベルト、Vベルトとも伸び悩んでいる。

 出荷金額についても、夏以降は前年を上回る月が多かったが、1~7月まで前年同月比でマイナスが続いたため、年間でみると前年を下回った。

16年伝動ベルト生産量

16年伝動ベルト生産量

16年伝動ベルト出荷額

16年伝動ベルト出荷額

自動車用ホース

 経済産業省がまとめた2016年の自動車用ホース生産量は新ゴム量で2万3059t、前年比で0・8%減。出荷金額は997億7600万円で同0・1%減となった。

 生産は8月に前年同月比10・4%増、11月に同7・5%増と伸びたものの、前年実績を下回る月もあり、年間では減少した。

 国内の自動車生産については、夏以降、小型車の減税措置延長で販売好調が続く中国に加え、北米向けの輸出が伸びたため、16年の輸出台数は2年連続で増加した。ただし、国内は軽自動車の販売不振や海外生産シフトなどが響いて、国内生産全体で見ると減少した。

 出荷金額については、年前半は前年を下回る月が多かったが、8月(前年同月比8・8%増)、11月(同6・9%増)、12月(同7・9%増)と年後半に盛り返したことで年間ではほぼ横ばいとなった。

16年自動車用ホース生産量

16年自動車用ホース生産量

16年自動車用ホース出荷額

16年自動車用ホース出荷額

高圧用ホース

 経済産業省がまとめた2016年の高圧用ホース生産量は新ゴム量で4253t、前年比で3・3%増。出荷金額は170億3200万円で同4・6%増だった。

 高圧用ホースは、主要需要先である建設機械や工作機械業界の動向に左右される。

 生産量は前年からの不調を引きずり、年前半は前年を割り込む月が多かったものの、7月以降は6ヵ月連続で前年同月を上回った。これは中国で建機の在庫が一巡し、建機メーカーが中国向けの生産を増やしていることや、国内の建機市場でも17年夏を最終期限とする排ガス規制の駆け込み需要が発生しているため。また、工作機械についても受注額の減少が続いていたが、12月に17ヵ月ぶりに前年同月を上回り、回復の兆しが出始めている。

 出荷金額についても、5月以降8ヵ月連続で前年実績を上回っており、年間を通して増加となった。

16年高圧用ホース生産量

16年高圧用ホース生産量

16年高圧用ホース出荷額

16年高圧用ホース出荷額

ゴムロール

 経済産業省がまとめた2016年のゴムロール生産量は新ゴム量で4742t、前年比で2・3%増。出荷金額は297億7700万円で同1・1%増となった。

 生産は、前年と同様、印刷用が年間を通して低調に推移したものの、上半期に製鉄用、製紙用、その他用が順調に生産を伸ばした。下半期はその他用を除いて各需要分野とも生産を落としたが、通期では前年実績を上回った。

 四半期ごとに見ると、1~3月は好調、4~6月は5月に前年割れとなった以外は堅調。7~9月は7月・9月が横ばいだったのに対し、8月が前年同月比17・5%増と大きく伸びた。10~12月は10月が同7・1%減と落ち込んだものの、11月、12月は堅調であった。

 出荷金額については、1、5、7、10月と前年同月を下回ったが、8月が同9・0%増、12月が同12・6%増と堅調な伸びを見せた月が多く、トータルでは前年実績を上回った。

16年ゴムロール生産量

16年ゴムロール出荷額

16年ゴムロール出荷額

 

防振ゴム

 経済産業省がまとめた2016年の防振ゴム生産量は新ゴム量で3万1462t、前年比4・9%減。出荷金額は1470億7200万円で同1・5%減となった。

 防振ゴムは自動車用・産業用・鉄道用・船舶用など、様々な分野で使われているため、需要はこうした業界の動向に左右される。

 生産量は8月を除いて前年実績を下回り、年間でもマイナスとなった。主要需要先である自動車の16年の生産が前年割れ、工作機械の受注は2桁減などとなったため。8月は自動車生産が3ヵ月ぶりに増加し、全車種合計で同8・8%増と伸びたことでプラスとなった。

 出荷金額については、自動車生産が前年実績を上回った3、8、9、11、12月でプラスとなった。出荷が自動車生産の増減とリンクしているのに対し、生産はそれほど影響されていないのは、メーカー在庫が比較的高水準にあったと考えられる。

16年防振ゴム生産量

16年防振ゴム生産量

16年防振ゴム出荷額

16年防振ゴム出荷額

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