デンカ 共同出資の黒部川電力が新水力発電所建設を決定

2017年02月16日

ゴムタイムス社

 デンカは2月15日、北陸電力との共同出資会社である黒部川電力が2014年8月から調査・検討を進めていた、新水力発電所「新姫川第六発電所」の建設について正式に決定したと発表した。

 新発電所は姫川水系の豊富な河川水を有効活用するもので、既設の姫川第六発電所に隣接して建設する。最大出力を2万7500kWとし、年間約8500万kWhの発電量を見込んでいる。同社受電分については、発電開始から20年間は固定価格買取制度を利用して販売する予定。来年着工し、2022年4月から送電を開始する計画となっている。

 同社は新潟県糸魚川市の青海工場近隣に、流れ込み式水力発電所を15ヵ所(黒部川電力の5ヵ所を含む)保有している(現在の同社保有分の最大出力は約11万kW)。二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーである水力発電の利用拡大に取り組んでおり、本発電所の他に、現在「新青海川発電所」を建設中(最大出力:約8000kW、2019年11月送電開始予定)。

 同社は黒部川電力が推進する新規水力発電所でも、水資源の有効活用に努め、環境に配慮した企業活動を通して、低炭素社会実現へ貢献していく方針。

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