デンカ シンガポールでDLIR開所式を開催

2017年02月15日

ゴムタイムス社

 デンカは2月14日、シンガポールで「デンカライフイノベーションリサーチ・プライベートリミテッド(DLIR)」の開所式を13日に開催したと発表した。

 シンガポール政府は、バイオメディカル・サイエンス研究体制の発展のため、国内外の研究機関や企業を積極的に誘致している。バイオ研究ハブ「バイオポリス」には、シンガポール科学技術庁(A*STAR)のバイオ研究機関のほか、世界のバイオ関連企業が集結しており、官民が連携して先進的で活力のある研究開発が進められている。

 デンカグループは、1980年にアセチレンブラックの製造工場を開設して以来、シンガポールを生産拠点のみならず、東南アジアにおけるヘッドクォーターと位置付けて事業を展開している。

 また、持続的成長が期待される健康・ライフサイエンス関連事業を強化しており、DLIRの開所を期に、オープンイノベーションを一層推進し、ジカ熱やデング熱などの熱帯感染症に対する遺伝子法による簡易診断システムや、同社の保有する植物を用いたたんぱく質産生技術による季節性インフルエンザワクチンなどの研究開発を加速していく。

 DLIR内での開所式に続いて開催した記念パーティーには、シンガポール経済開発庁(EDB)のベー・スワンジン長官、A*STARのリム・チュアン・ポー長官を始め、多数の研究者、シンガポール政府関係者が出席。吉髙紳介社長がシンガポールの関係者への感謝の言葉を伝えるとともに、「ライフイノベーション」を目指し、がんや感染症など人類が直面する課題に立ち向かい、新たな技術により社会に貢献していく決意を表明した。

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