宇部興産の4~12月期 上期の定修など響き減収減益 通期の営業・経常益を下方修正

2017年02月02日

ゴムタイムス社

 宇部興産は2月1日、都内で決算説明会を開催し、藤井正幸執行役員グループCFOが2017年3月期第3四半期連結決算の説明を行った。

 売上高は4399億900万円で前年同期比8・8%減、営業利益は226億9300万円で同27・4%減、経常利益は226億300万円で同25・0%減、四半期純利益は150億7200万円で同21・6%減となった。

 藤井CFOは「(国内アンモニア工場の定期修理に伴うアンモニア製品の販売減など)第2四半期までの影響を引きずって減収減益となったが、10~12月だけを見ると増益だった」と述べた。

 ただ、資源エネルギー価格の上昇やセメント・生コン需要などの回復が想定よりも遅れているため、通期の業績予想のうち営業利益と経常利益を下方修正したと説明した。

 売上高をセグメント別に見ると、化学は1835億円で同196億円減少。カプロラクタム・ナイロン樹脂の販売価格の低下、定修によりアンモニア製品の販売数量が減少したことなどが響いた。

 医薬は71億円で同13億円の増収。自社医薬品の販売数量が増加した。

 建設資材は1693億円で同105億円のマイナスとなった。セメントの輸出価格の低下とセメント・生コン販売数量の減少が主な要因。ただし「セメントの内需は

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