マンスリーOEダイジェスト(2016年12月)

2017年01月11日

ゴムタイムス社

 タイヤメーカー各社が12月に発表した新車装着(OE)情報は、以下の通り。

 ◆ミシュラン

 ミシュランは12月9日、「レクサスLC500」「LC500h」の2017年モデル向けに、21インチタイヤを供給すると発表した。

 いずれもランフラットタイヤ「ミシュラン・パイロット・スーパー・スポーツZP」を装着する。サイズは245/40RF21(フロント)、275/35RF21(リア)。

 同タイヤは新型レクサスLCの世界最高レベルのスポーツカーテクノロジーと、そのパフォーマンスの実現に貢献するため、共同設計を通して開発された。オーナーはランフラットテクノロジーによる安心感と、静かで快適な乗り心地を得ることができる。

 また、同社は12月14日、輸送効率向上と環境負荷低減に貢献するトラック・バス用ワイドシングルタイヤ「ミシュランXワン」が、富士ミルクが新たに導入したリジットダンプ車両の新車装着タイヤとして採用されたと発表した。

 1970年の創業以来、食料品・医薬品の輸送を中心とし、倉庫・海上コンテナー輸送分野にも進出している富士ミルクは、顧客のニーズに応えるため、輸送体制のより一層の充実を図っている。

 一方で、積載量の最大化が課題となっており、新車を導入する際の車両の軽量化が求められていたことから、今回、Xワンの装着事例を参考に、リジッドダンプ車両の後輪2軸に「ミシュランXワンXDN2」を採用することになった。タイヤサイズは455/55R22・5(164L)。

 ◆ブリヂストン

 ブリヂストンは12月9日、レクサスが2017年に発売する新型ラグジュアリークーペ「LC500/LC500h」に、標準装着タイヤとして「ポテンザS001L・RFT」と「トランザ・T005・RFT」を納入すると発表した。

 両タイヤはLC500/LC500hの優れた走行性能を実現するために専用開発し、スポーティーな操縦安定性とラグジュアリーな乗り心地を両立した。

 また、ランフラットタイヤの採用によってスペアタイヤが不要になることから、車両の軽量化や重量配分の改善など、LC500/LC500hのキーコンセプトである「より鋭く、より優雅な走り」の実現に貢献している。

 また、同社は12月15日、トヨタ自動車が14日に発売した「C―HR」の新車装着タイヤとして、「POTENZA(ポテンザ)」と「DUELER(デューラー)」を納入したと発表した。

 ポテンザは安全性能や操縦性能、乗り心地などタイヤに求められる運動性能や、他の諸性能を高次元で維持しながら、転がり抵抗性能を高度に追求したタイヤブランド。現在では様々な車種に向けた製品ラインアップを取り揃えており、高い評価を得ている。

 デューラーは豊富な製品ラインアップにより、多くの顧客に好評を博しているSUV/4×4用タイヤブランドで、SUV用タイヤとして耐久性を重要視し形状・構造を設計している。現在では、世界を代表するプレミアムSUVの新車装着承認を多く獲得している。

 ◆住友ゴム工業

 住友ゴム工業は12月15日、トヨタ自動車の新型車「C―HR」に、環境タイヤダンロップ「ENASAVE(エナセーブ)EC300+」の納入を開始したと発表した。

 同タイヤは、C―HRの求める高い操縦安定性能と、ダンロップの低燃費タイヤ「エナセーブ」シリーズの開発で培った優れた環境性能をバランスさせている。これによりC―HRの高次元の走りを支えている。

 ◆東洋ゴム工業

 東洋ゴム工業は12月20日、マツダが来年2月から日本国内で発売開始予定のクロスオーバーSUV新型「CX―5」に、新車装着用タイヤとして「PROXES(プロクセス)R46」が採用されたと発表した。タイヤサイズは225/55・R19・99V。

 新型CX―5が求める走行パフォーマンスと優れた環境性能を実現するため、独自の材料設計基盤技術「ナノバランステクノロジー」を使って新車装着用タイヤを開発した。

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