年頭所感 住友ゴム工業 池田育嗣社長

2017年01月16日

ゴムタイムス社

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年を振り返りますと、世界経済は、米国で緩やかな景気拡大が続く一方、中国経済の成長鈍化や多くの新興諸国での経済停滞が継続しました。また、米国大統領選挙の結果や英国のEU離脱決定に伴い、保護主義的動きへの懸念から不透明感が高まりました。国内経済につきましても、昨年4月に発生した熊本地震が一時的に地域経済や消費者マインドに影響したほか、円高進行による企業収益の下振れ懸念などから、設備投資や個人消費が足踏みし低位に推移しました。こうした世界的な景気の停滞感から需要が伸び悩み、各市場での競争環境が一層激しさを増しました。この様な環境のもと、当社では新商品の発売や国内外での拡販、そして継続的なコストダウンや経費削減など、収益力強化にグループ全体を挙げて取り組みました。

 さて、2017年は国内、海外とも経済成長は力強さを欠き、タイヤ、スポーツ、産業品いずれの事業においても事業環境が一層

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