年頭所感 日本ゴム工業会 南雲忠信会長

2017年01月01日

ゴムタイムス社

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年は、4月の熊本地震をはじめ、鳥取、福島沖の地震、阿蘇山の噴火や相次ぐ台風の上陸など、自然の脅威を改めて意識させられた年となりました。

 一方世界情勢も、中国や新興国経済の成長鈍化、英国国民投票でのEU離脱決議や米国大統領選挙でのトランプ氏当選など、先行きは極めて不透明となっています。原材料も、原油価格やナフサ価格が引き続き下落傾向を示したものの、資源国経済の停滞によるマイナスの影響もみられました。

 この結果国内のゴム製品製造は、年初は5年ぶりに増加に転ずると予想していましたが、一部の製品を除くとマイナスとなり、6年連続の前年実績割れが予想されるなど、厳しい状況が続いています。

 そのような中、11年ぶりに日本でIRC(国際ゴム技術会議)が開催されましたが、アジアを中心として世界中から多数の関係者の参加があり、日本のゴム産業

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