ブリヂストン クルーザー系2輪タイヤを発売

2016年12月01日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは11月30日、クルーザー系2輪車用タイヤ「バトルクルーズH50」の新商品発表会を開催した。

 新製品はコーナリングでの高い操縦性能、長距離ライディングでの疲労軽減、従来品を圧倒するロングライフ性能をコンセプトとして開発されたクルーザー系2輪車向けのチューブレスバイアスタイヤ。クルーザー向けに専用設計された新ブランド「バトルクルーズ」から2017年2月に8サイズの販売を開始し、2018年には14サイズを追加する。

MCタイヤ事業部の武田秀幸部長が新商品を紹介した

MCタイヤ事業部の武田秀幸部長が新商品を紹介した

 発表会でMCタイヤ事業部の武田秀幸部長は、「ハーレーダビッドソンなどのクルーザー系タイヤは、新車用もリプレイスも専用タイヤがなかったが、ブリヂストンがモーターサイクルのビジネスをしっかりとやっていくには、この分野を避けては通れない」とし、今後も積極的にクルーザー系二輪市場に参入していく方針を示した。

 新製品は高い操縦安定性と耐摩耗性を両立しており、Vツインクルーザー系2輪車ライダーの求めるハンドリング性能や乗りやすさ、ロングライフ、さらに同社品対比で長距離ツーリングでの疲労の軽減を実現している。

バトルクルーズH50

バトルクルーズH50

 リアには新開発のコンパウンド及び新形状を採用することで耐摩耗性能を従来品対比で約2・7倍向上させた。さらに、「アルティメット・アイ」による解析を活用し、フロントタイヤとリアタイヤの摩耗バランスを均一化することで、摩耗による車両性能変化を最小化を目指した。

 また、フロントタイヤに最適な形状、構造を採用することで、キャンバー角によらず大きな接地面積と均一な接地圧分布を得ることができたため、高いハンドリング性能を実現した。
 さらに、車重を支える剛性を確保しつつ、路面からの入力エネルギーを吸収するようにタイヤの剛性を最適化することで、路面凹凸吸収性能を追求。これにより、ハンドルに伝わる振動が同社品対比で減少し、乗り心地の向上を図った。

技術説明をするMCタイヤ開発部設計第2ユニットの時任泰史氏

技術説明をするMCタイヤ開発部設計第2ユニットの時任泰史氏

 MCタイヤ開発部設計第2ユニットの時任泰史氏は「ライフが長く、乗り心地が良く、長い距離乗ってもらえるクルーザー系2輪車向けユーザーにマッチする最適なタイヤとなった。誰が乗っても性能の違いを体感できる」と自信を見せた。

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